
色無地ってとってもシンプルだけど、どんな時に着るんですか?
色無地は、結婚式やお茶会、卒・入学式にパーティー、さらには法事などの不祝儀にも着用される大変便利なきものです。
色無地のもつ着回し力の高さから、初心者がはじめて仕立てるきものとしてもおすすめです♪
今回は色無地ついて、結婚式で着用した際の失敗談なども交えながら簡単にまとめてみました。
また、色無地の特徴である「地紋(じもん)」とは何か?どんな種類の地紋があるのかなども解説していきますので、ぜひ最後までご覧くださいね!
色無地の特徴

色無地とは、地紋の有無にかかわらず白生地を黒色以外の色に模様をつけずに、一色で染め上げたきもののことを指します。
生地は紋綸子やちりめんが使われています。
色無地は柄がない分、色だけで着ることになるうえに、生地の良し悪しが目につきやすいので、品質のよさの見極めが重要なきものです。
何の生地を選ぶか、何色で染めるかによって慶事や弔事にと着用の幅が広がります。
地紋とは?
色無地には「地紋」と呼ばれる、生地に織り出された文様があるかないかで格調が変わります。
鶴や亀甲、扇などの吉祥文様は慶事用になりますが、立て涌(たてわく)、紗綾型(さやがた)、雲などは慶事・弔事の両方で用いられます。
地紋は室内の照明や自然光などの光が反射することで、織り出された文様が浮かび上がり、生地の質感や上品さをうかがわせます。

色無地に地紋があることでよりフォーマル感がでますね!
色無地の格は紋の数できまる?
色無地の格は紋の数によって大きく変わるという特徴があります。
色無地で五つ紋は第一礼装の色留袖と同格の扱いになり、三つ紋で準礼装の訪問着(一つ紋)と同格になり、一つ紋で訪問着(紋なし)より格上になります。
紋なしの色無地は、小紋や紬(つむぎ)のような外出着として、カジュアルなシーンで気軽に着用できます。
ただ紋なしの場合でも、金銀糸や吉祥文様入りの格調高い帯にすることで格が上がり、フォーマルシーンでの着用が可能になります。
- 五つ紋:色留袖と同格
- 三つ紋:一つ紋の訪問着と同格
- 一つ紋:紋なしの訪問着より格上
- 紋なし:小紋・紬と同じ外出着 ※帯の種類で格が上がる
色無地に紋は入れるべき?

色無地をあつらえるなら紋は入れたほうがいいですか?
色無地を友人の結婚式や子どもの卒入学式など、フォーマル用として着回したいのであれば「一つ紋」、または、友人との気軽な食事会やショッピングなど、日常的におしゃれ着として着回したい場合は「紋なし」がおすすめです。
フォーマル感を高めたいか、カジュアル感を出したいかで迷われているようでしたら一度「紋なし」であつらえて、様子をみてから紋を後付けするのがいいでしょう。
紋は後から入れたり抜いたりすることができます。
あつらえた呉服店などのきもの専門店はもちろん、きもの専門のクリーニング店でも取り扱っている場合があるので確認してみてください。

費用や時間などもあわせて確認しましょうね
色無地をフォーマルで着るには?
色無地をフォーマルに用いる場合、紋や地紋の有無がありますが、注意しておきたいのはきものの「色」です。
フォーマルシーンでは、きものや小物にいたる色のマナーやきまり事が多いもの。
色無地は「一色で着る」ため、より上品な色合いが求められます。
年齢別フォーマルシーンでの色えらび
格式高い結婚式などのシーンでは、お祝いの席にふさわしい華やかな印象になる色えらびをしましょう!
20~30代の色無地
若さ際立つ20~30代の色無地は、鮮やかな明るめの色で華やかさを強調します。
ただ、色無地は一色しかないため華やかさには欠けます。
未婚の場合であれば振袖か、既婚であれば訪問着のほうがより華やかで若々しい印象になるので、結婚式での着用にふさわしいといえるでしょう。
パステルカラーなどの明るく淡い色で若々しく


40代の色無地
40代は、淡いベージュやイエロー、薄紫などの上品で柔らかい印象の色がおすすめです。
この年代になると肌のシミやくすみが目立ちはじめるので、肌色を明るく見せる色えらびを意識しましょう。
品のある淡い色合いで肌に透明感と明るさをプラス
50代以降の色無地
50代以降の色無地は、光沢などツヤ感のあるものは避けたほうが無難です。
ベージュやイエローなどのほかに、ピンクやパープルにグレーがかった「くすみ系」を取り入れると控えめな中にも上品な雰囲気が漂います。
年代にふさわしい落ち着きのある色合いを中心に選びましょう。
くすみカラーでツヤ感を抑えて品よく
不祝儀での色無地の色は?
告別式やお通夜などには、正式な礼装である「黒喪服」の着用が基本ですが、お通夜、一周忌、三周忌などには色無地も着用できます。
藍色、薄墨色などの寒色系の色無地に、黒色の帯を合わせます。
色無地や帯の地紋には、雲、流水、紗綾型などで、吉祥文様は当然避けなければなりません。

地域や家庭によって考えが違うこともあるので、着用の際は家族や親戚に相談してから決めましょう!
色無地にまつわる結婚式での失敗談
色無地は良く言えばシンプル、悪く言えば地味に映ったり、「仲居さん」ととらえられることもしばしば…
特に結婚式などの格調高いシーンでは、控えめに落ち着きのある色を意識しすぎるあまり思わぬ落とし穴があることも。
かく言う筆者も色無地での恥ずかしい失敗談があります(泣)
友人の結婚式で筆者は、くすみピンクの色無地で参列。
当時きものの知識がまだ浅いなか、20代ではじめてあつらえたきものでしたので、早速の出番に意気揚々と会場入りしました。
ところが披露宴の最中、とある年配の男性ゲストに言われた思いがけない一言に戸惑うことになります。
「ビール持ってきて!」といきなり呼び止められました。
給仕と間違われたのです。
それもそのはず、花嫁の介添えスタッフが着用していたのは、黒色のスーツ…ではなく、なんと色無地!
会場は自然光が入らない、おもに照明がメインの屋内なので、筆者が着た色無地の明るさも若干抑えられていました。
くすみカラーの色無地の彩度はますます低くなり、元の色よりも暗めに映ったことでしょう。
それ以降、筆者は恥ずかしさのあまり席から立ち上がることができず、存在を消すようにただただ座っていることしかできませんでした…
筆者の場合、20代にしては色が地味すぎたようで、先でも述べたように、若く活気あふれる20代にはパステルカラーなどの明るめの色がふさわしいです。
ゲストがきものについてどの程度の知識があるかはさまざま。
紋が入っていようが、地紋ありの生地であろうが、吉祥文様の格調高い帯を締めていようが、状況によってはスタッフと同じ見た目になってしまうことも念頭に置いておきましょう。
フォーマルシーンでの色無地の着こなしには年代にあった色えらびが重要!
まとめ
いかがでしょうか。
今回は、色無地の特徴や結婚式などフォーマルシーンでの色えらびを失敗談を交えながら簡単に解説していきました。
一色染めだからこその、シンプルな中にも地紋によって漂う落ち着いた気品、紋によって格式の高さが変わる自由さが色無地の魅力です。
着回し力の高い色無地は、一着あると大変便利で重宝するのでおすすめですよ!
最後までご覧いただき、ありがとうございました♪


