振袖と成人式の関係とは?いつから始まった?振袖の特徴と時代背景

きもの

成人式といえば振袖ってよくいわれてるけど、どういった由来があるのかしら?

振袖とは、日本の誇れる伝統美を体現したきものの代表格のひとつですよね。

振袖は未婚女性の正式な礼装で、一般的なきものより袖が長いのが特徴的です。
きもの全体に広がる柄模様、豪華な帯結びが着る人の個性を強調してくれます。

今回は振袖の特徴から、きものを彩る帯や小物類について簡単に解説します。
また、成人式で着用されるようになった背景や意味合いもとても興味深いものなので、ぜひご覧ください。

日本の伝統と文化の象徴である振袖の魅力を知り、人生の節目や特別な日の装いとして選んでみてくださいね!

振袖の特徴

振袖

振袖とは、第一礼装と呼ばれる最高格のきもので、未婚女性のみ着用することができます。

振袖は友禅染め、絞り染め、金銀箔や刺繡の総模様となっていて、古典的な柄からモダンな柄まで豊富にあります。

衿もとには、昔きものを重ねて着ていた名残りの「伊達衿(だてえり)」が顔まわりに華やかさをプラスします。

※総模様…模様が縫い目で途切れることなく柄全体が一枚の絵のようになっている、最も格の高いきものにつけられる模様のこと

最大の特徴は「袖の長さ」

振袖の最大の特徴は「袖の長さ」で、未婚か既婚かを一目で判断できることにあります。

袖の長さによって着用シーンが違うので、振袖の種類は大・中・小と区分されています。

振袖の種類袖の長さ着用シーン
大振袖115㎝以上挙式、披露宴
中振袖110㎝前後成人式
小振袖95㎝前後卒業式

  • 大振袖(おおふりそで):振袖の種類のなかで最も格式高い。花嫁衣装でいう「引き振袖」になる。高身長の女性が増えた現在は成人式でも着用されている。
  • 中振袖(ちゅうふりそで):ふくらはぎほどの袖丈。成人式のほかに結婚式の参列にも着用されている。五つ紋で正式とされているが、現在紋は省略されているのがほとんど。
  • 小振袖(こふりそで):「二尺袖(にしゃくそで)」とも呼ばれる。袖丈は膝ぐらいの長さで軽く動きやすい。袴と合わせて卒業式やカジュアルなパーティーや観劇にも使用され、草履の代わりにブーツを履くスタイルも人気がある。

袖が長いほど格上になりますよ

袖が長くなっていった経緯とは?

振袖の起源は、さかのぼること江戸時代初期。

「振り八つ口(ふりやつくち)」という、通気性をよくするために脇の下を大きく開けた子どもの小袖が振袖の原型となりました。

袖が長くなっていった経緯は諸説ありますが、踊り子の舞や所作をより華やかにみせるため、競い合ううちに次第に長くなっていったとされています。

当時の女性たちの美意識が、袖の長さに反映していたのでしょうね

袖を振る意味と晴れ着としての役割

振袖を着用できるのが未婚女性のみとされてきたのには、「袖を振る」という行為が恋愛にまつわることから由来されています。

当時の女性はつつましやかであることが美徳とされていたので、異性に対して自分の想いを口にすることは、はしたないといわれていました。

そこで、言葉にするかわりに袖を振ることで相手に思いを伝えたのです。

  • 袖を左右に振る:好き、好意があるサイン
  • 袖を前後に振る:嫌い、お断りのサイン

言葉にできない想いは、袖を振ることで良縁を呼び込み、幸せを願う祈りとしての役割もあったのでしょうね。

ほかにも、袖を振ることは魔除けの意味合いがあります。

古来より神主が大幣(おおぬさ)という神具を用いて、空気を揺らし振動させることで場を清め、厄を祓う「魂振り(たまふり)」という神事が行われてきました。

魂振り=長い袖で厄を振り払う、病気や災難から身を守るとして、女性の厄年(19歳前後)に振袖を着る風習は現代まで受け継がれています。

振袖は若さや清らかさの象徴のようなもので、かわいらしくも日本女性の奥ゆかしさを感じさせます。

成人式は、子どもから大人へ成長し、自立していくことを世の中へ示す、人生において大切な節目でもあります。

まさに、社会の一員として心新たに人生をスタートする若者にふさわしい晴れ着です。

成人式で振袖を着る、という風習が現代にも受け継がれている背景には、豪華な衣装としてだけでなく、振袖のもつさまざまな意味合いが魅力的なものだからでしょう。

振袖に合わせる帯結びの種類

振袖で使用する帯は「袋帯」になります。
華やかな色や柄で織りあげられた格調高い袋帯を使用します。

帯結びの基本の型は文庫結び立て矢結びお太鼓結びの3種類になります。


文庫結び

  • シンメトリーのリボン結び
  • かわいらしいイメージ
  • 控えめに品よくまとめたい時に

立て矢結び

  • 羽根が左上と右下の斜めスタイル
  • 凛とした大人っぽいイメージ
  • 高身長の方やふくよかな方向け

お太鼓結び

  • ふっくらとした丸みと、鳥が羽を広げたような定番の帯結び
  • 伝統的で格調高いイメージ
  • 正統派な品格を出したい方向け

上記の帯結びからバリエーション豊かな変わり結びを締めることで、個性を自由に表現することができます。

帯結びの選び方は?

帯結びは振袖の色柄や全体の雰囲気などから選ぶのもよいでしょう。

  • 文庫結び:パステルカラーなどの淡い色合いに小花が散りばめられているタイプのかわいらしい柄がピッタリ♪
  • 立て矢結び:モダン柄に合わせてきりっとシンプルにカッコよく!
  • お太鼓結び:伝統的で格調高い古典柄に合わせて可憐に装う

帯結びは振袖の色柄と調和をとるとバランスがいいですね♪

成人式の振袖に合わせる小物

成人式は個性あふれる振袖や帯結びがメインですが、実は帯揚げや帯締め、草履にバッグなどの小物類も華やかさを添えるアイテムとして一役買っているのです。

帯揚げ

帯揚げはボリューム感のある「総絞り」のものがよいでしょう。
模様も刺繡や箔入りであったり、スパンコールやレースを配している帯揚げも豪華でおすすめです。

帯揚げの結び方は「いりく」か「一文字(いちもんじ)」にすると、華やかさが強調されます。

帯締め

帯締めは組紐(くみひも)や丸ぐけで締めます。
組紐には平組(ひらぐみ)と丸組(まるぐみ)に区分されています。

  • 平組:平らな形状で伸縮性がないため、しっかりとした安定感のある結びができる。金銀をあしらった重厚感のあるものは結婚式にも適している。
  • 丸組:断面が丸い形状で飾り結びに適している。パールを挟み込んだものから、房部分に飾りがついたものがあり豪華な仕様になっている。

成人式の振袖に用いる帯締めは、帯の柄など格調の高さに合わせて選ぶことで、帯を一層引き立てることができますよ。

草履

草履は佐賀錦(さがにしき)などの錦地で、5㎝以上のかかとの高いものほどフォーマルなシーンには適しています。

身長が低い方は、7㎝前後の高さがあったほうがバランスのとれた美しい着姿になるでしょう。

草履を履きこなすにも、きもの同様慣れが必要です。
きもの自体着るのが七五三以来という方も少なくないでしょうから、着慣れていない振袖に、履きなれていない草履で成人式に挑むことになります。

特に草履の鼻緒は、きつすぎて食い込んだりすると、擦れて痛みがでることがあります。

せっかくの人生の晴れ舞台、痛みで楽しめないのはもったいない!
鼻緒は成人式前日までに緩めておくなど対処しておきましょう。

バッグ

振袖用のバッグは格調高い佐賀錦や、布製にビーズをあしらったものがあります。

サイズも小型で、手提げタイプだと振袖の美しさや華やかさを引き立ててくれます

バッグは草履とセットで販売されているものが多く、理由としては生地や柄デザインが統一しているので、振袖とバランスよく合わせることができるためです。

振袖の柄がバッグの柄にワンポイントでも入っているとコーディネートしやすいですよ♪

まとめ

いかがでしょうか。

振袖はきものの中でも、帯や小物に至るまで華やかに個性を演出できます。

「成人式=振袖」というように、日本では伝統文化として定着し、長い歴史を経て受け継がれてきました。

袖の長さが神様をまつる儀式から始まり、世の中の浸透とともに人の感情を表現したり、祈りや願いが込められるようになったり、振袖の特徴にまつわる由来はとても興味深いものですね。

日本女性として振袖をまとえる誇りと喜びを感じながら、自分らしい最高の一着に出会えることを願っています。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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